基礎補強工事
2020年2月5日
昨年、リノベーション工事を施工した物件についてのお話です。
こちらの物件はホームページからご依頼いただき、１階の構造材以外を全て解体するいわゆる、スケルトン状態にしてご希望に合わせた間取りを作り直すという大規模な工事となりました。
構造上必要な柱や梁などを残し、天井から壁、床に至るすべてを解体するため家の状態があらわになります。
表には出ていない程度の雨漏れ、ネズミの死骸、白蟻被害、断熱材の有無など、様々な欠落箇所を発見できます。
費用が掛かかりますが、今後何十年先まで安心してお住まい続けることに必要な処置が出来ることで有効な手段でもあります。
その中で住宅と言えば、一番重要な「基礎」について重大な欠陥があったので、その時に補強したことをご紹介します。
床を剥がし、内側の基礎状態です。
5ｍｍのクラックがありました。
ほかにも何カ所もこのようなクラックがあり、耐震性にも問題があったため、基礎補強を実施することになりました。
上の写真の状態はクラックを発見し、プライマーという下塗り材を塗布した状態です。
無色透明なので分り辛いです。
その後、今回の補強材としての「アラミド繊維」を貼り付け基礎に密着させます。
このアラミド繊維というものは、一般的にある道路の橋脚補強などにも使用している材料で引張強力、弾力性、耐熱性に優れていて、
建築以外にも様々なものに使用されています。
硬化後、仕上げ剤を塗布して完成です。
今回は部分的に施工しました。
基礎の状態から例えば鉄筋が入っていないなどが判明した場合は基礎全体にこのような処置をします。
今回のように生活サイクルの変化や間取りの見直しの際はぜひ、スケルトンリフォームをお考えいただき、床下や構造材の状態を確認することもお勧めいたします。
お住まいに不安や不満があれば、まずご相談ください。
秦野市でリフォーム専門工務店の中商が一緒に解決できるようにお手伝いいたします。
特に水回りは老朽化に伴い、漏水が原因で白蟻被害、健康被害も懸念されます。
お気軽にご相談ください。
